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企画展終了

開催日:2017年9月9日(土)~11月18日(土)

丸木スマ展 おばあちゃん画家の夢 

田楽 1956年 丸木直也氏蔵

丸木スマは、1875年に広島県伴村(現・広島市安佐南区)に生まれました。結婚後は飯室村(現・広島市安佐北区)で船宿業と農業に従事しながら、画家となった位里をはじめ4人の子どもを育て、働き詰めの毎日を送りました。
その後、「年をとってなにもすることがなくなった」とこぼしていると位里・俊夫妻に絵を描くことを勧められ、1948年頃から絵筆をとるようになります。1951年には俊が出品していた女流画家協会展で初入選を果たしますが、その際、創立会員の三岸節子がスマの作品を高く評価したと言われています。

美術教育を受けることもなく「おばあちゃん画家」と呼ばれたスマの絵は、遠近法や透視図法などとは無縁で、身近な動物や魚、四季の花々等を題材に配色や構図に独自の工夫がなされています。晩年になって花開いた、色鮮やかで自由奔放な世界をお楽しみください。

本展は、今夏に一宮市三岸節子記念美術館で開催された展覧会の内容から、一部出品作品を変更して、54点の絵画の展示を行います。丸木美術館での初公開となるのは、吉川英治旧蔵の《カニの図》(吉川英治記念館蔵)です。広島の丸木家で今春発見された《ピカドン》をはじめ、貴重な作品が数多く展示される機会となります


ふるさと 1951年 広島県立美術館蔵
ピカドン 1950年頃 丸木直也氏蔵
カニの図 製作年不詳 原爆の図丸木美術館蔵

会期中のイベント

特別トーク「丸木スマの絵画を語る」
 10月21日(土)午後2時 参加費500円
 ゲスト 小沢節子(近現代史研究者)
 聞き手 岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)


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