企画展終了
開催日:2019年7月20日(土)~9月1日(日)
紙芝居ができた!
「原爆の図」をもとに紙芝居をつくる。
米国生まれの詩人のアーサー・ビナードさんは、2012年夏に、その「無謀な」試みをはじめました。
脚本を書き下ろすだけでなく、絵を部分的に選んで切り取り、さらに反転させたり、色を変えたり、別の部分の背景を組み合わせたり、紙芝居の完成までには、さまざまな実験が必要でした。
絵画と紙芝居のつくりはちがう。ただ絵を切り取るだけでは、紙芝居にならない。紙芝居として成立するためには、「原爆の図」をどう変化させればいいのだろうか。試行錯誤の日々は、紙芝居とは何かを考えると同時に、「原爆の図」とは何かを見つめなおす試みでもあったのです。
7年の歳月を経て、2019年5月に刊行された新作紙芝居『ちっちゃい こえ』。
いのちの源である「サイボウ」に耳をすますこの物語は、旅立ちのときを迎えました。
丸木美術館では、その完成を記念して、夏季企画展「紙芝居ができた!」を開催します。作品に隠されていたヒミツを解き明かし、「原爆の図」を再発見する展覧会です。
アーサー・ビナードさんと丸木夫妻の世界へ入り込み、驚きの連続をお楽しみください。
協力:童心社
ちっちゃい こえ
童心社 定価2,970円 (本体2,700円+税)
初版:2019年5月20日
判型:B4判/サイズ:26.5×38.2cm
頁数:16場面
紙芝居『ちっちゃいこえ』プロモーションビデオ
会期中の催し物
オープニングイベント
〇紙芝居『ちっちゃい こえ』実演
7月20日(土)午後1時、午後2時 参加自由(入場料別途)
出演:辻輝猛(俳優)、山谷典子(俳優)
〇生活クラブがやってきた!
生活生協クラブの試食販売「青空カフェ」臨時出店(雨天時は屋根付き)
共催:生活クラブ生活協同組合(埼玉)
丸木美術館ひろしま忌
〇紙芝居『ちっちゃい こえ』実演
8月6日(火)正午、午後1時 参加自由(入場料別途)
出演:辻輝猛(俳優)、山谷典子(俳優)、丸木ひさ子(絵本作家)、岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
※当日は石川文洋(写真家)講演会、灯ろう流しなどイベント多数。
アーサー・ビナード紙芝居『ちっちゃい こえ』実演&トーク
8月17日(土)午後2時 参加500円(入場料別途、定員60人、要予約)
出演:アーサー・ビナード(詩人)、聞き手:岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
※予約申し込みは7月20日以降、メール、FAXまたは電話にて。ひと組5名まで。定員に到達次第受付終了となります。
COCOCARA 「原爆の図」を7年がかりで紙芝居に。詩人アーサー・ビナードさんが伝えたかった「ちっちゃい こえ」とは?