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企画展終了

開催日:2019年9月7日(土)~11月17日(日)

堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?

元号が「令和」と改まり、翌年の東京オリンピッ ク・パラリンピック開催と2025 年の大阪万博を見据えて、この国がお祭り騒ぎによって何を覆い隠していくのか、現代美術家のユニットである「堀 浩哉+堀えりぜ」の展覧会は、それへの批判とともに 新時代を切り拓くビジョンを提示します。

「堀浩哉+堀えりぜ」は 2011 年に始動したユ ニットですが、両名による協働活動は 1970 年代 半ばから続けられてきました。 堀浩哉は 1960 年代末から半世紀に渡って美術家としての活動を続けていますが、堀の絵画以外の作品である 70 年代後半のパフォーマンスは堀えりぜとのコラボ レーションによるものでした。そしてその後、堀浩哉が 20 年ほど絵画に専念したのちの1990 年代末にパフォーマンスやインスタレーション作品を再開する際には、畠中実(現 I.C.C. 主任学芸員)を加 えた「ユニット 00(堀浩哉、堀えりぜ、畠中実)」として活動を始め、さらに 2011 年の東日本大震災と原発事故以降は「堀浩哉+堀えりぜ」のユニッ トに改めて、旺盛な表現活動を展開しています。

また堀浩哉の 2015 年以降の「滅びと再生の庭」 と題された絵画のシリーズでは、制作の際に堀えりぜが朗読をするという形で協力をしています。
この展覧会は、「堀浩哉+堀えりぜ」が 2011 年 以降に展開してきた活動の、現時点での集大成となるものです。

協力 3331 Arts Chiyoda、日本美術サウンドアーカイヴ、ミヅマアートギャラリー

堀浩哉
1947年、富山県高岡市生まれ。1967年、多摩美術大学入学。1969年、「美共闘」(美術家共闘会議)を結成し、議長。1970年、多摩美術大学中退。2002年〜2015年、多摩美術大学教授。2010年、東京・秋葉原に多摩美大が運営するオルタナティブ・スペース「アキバタマビ21」を設立し、初代プロデューサー。多摩美術大学名誉教授。

堀えりぜ
1948年、群馬県渋川市生まれ。1967年、多摩美術大学入学。1970年、多摩美術大学中退。1970年、Bゼミスクールで学ぶ。1971年、高松次郎『塾』で学ぶ。1973年、個展(楡の木画廊)、京都アンデパンダン展。1973年〜1974年、上田佳世子とのユニットでパフォーマンスとインスタレーションによる「トートロジー」展を8回開催(以上は渡辺恵利世の名義)。1975年〜1977年、堀浩哉のパフォーマンスのコラボレーター兼パフォーマーとして活動し、77年パリビエンナーレにも参加

堀浩哉+堀えりぜ
1998年より「ユニット00」(堀浩哉、堀えりぜ、畠中実)としてパフォーマンス、映像、サイトスペシフィックな作品を発表(「ATTITUDE 2002」(熊本市現代美術館、2002年)「越後妻有トリエンナーレ」(2003年、2006年)を始め、宇都宮美術館、広島現代美術館、多摩美術大学美術館などで発表)。2011年の東日本大震災直後から「堀浩哉+堀えりぜ」のユニットとして活動を始め、インスタレーションやパフォーマンスを中心に活動中(2012年会津漆の芸術祭や2016年釜山ビエンナーレなど)。また堀浩哉の近作絵画シリーズ「滅びと再生の庭」では、堀えりぜがテキストを朗読し、それを堀浩哉が聞き取って描くというコラボレートによって制作されている。


トーク等関連企画

〇9月7日[土] 14時 オープニングトーク ゲスト 赤坂憲雄(民俗学者)

〇9月15日[日] 14時 「堀浩哉+堀えりぜ」によるパフォーマンス+トーク
ゲスト 畠中実、金子智太郎(美学研究者)

〇9月28日[土] 14時 ゲスト 椹木野衣(美術評論家)

〇10月5日[土] 14時 ゲスト 千葉成夫(美術評論家)

〇11月9日[土] 14時 ゲスト 蔵屋美香(東京国立近代美術館企画課長)

※いずれも参加自由(入館料別途)


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