丸木美術館についてAbout the Gallery
原爆の図丸木美術館は、画家の丸木位里・丸木俊夫妻が、
共同制作《原爆の図》を、誰でもいつでもここにさえ来れば見ることができるように
という思いを込めて建てた美術館です。
丸木夫妻は、原子爆弾が投下された直後の広島にいち早くかけつけ、戦後の米軍占領下、原爆被害の報道が厳しい検閲を受けていた時期に《原爆の図》連作を描きはじめました。
そして日本全国を巡回し、公民館や寺院、学校の体育館などで展覧会を開催。被爆の実情を広く伝えました。その後も、戦争や公害など、人間が人間を傷つけ破壊することの愚かさを生涯かけて描き続けます。
この美術館では、丸木夫妻の生命への思いを受け継ぎながら、芸術家としての二人の活動を紹介しています。美術館のまわりには比企丘陵の緑豊かな自然が広がり、ゆったりと流れる都幾川のせせらぎも聞こえてきます。
時間がたつのを忘れてしまうほど静かで穏やかな空間のなかで、『原爆の図』にはじまる丸木夫妻の長い共同制作の旅に思いをはせ、心に残るひとときをお過ごしください。
丸木美術館の歴史
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- 1967
- 原爆の図丸木美術館が開館
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- 1968
- 丸木美術館が財団法人として認可される
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- 1970
- 地元・東松山の有志から旧本陣小高家の書庫「小高文庫」が寄贈され、移築
原爆観音堂を建立
栃木県野木町より古民家「野木庵」移築
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- 1971
- 「百龍窯」完成、唐子焼き初窯出し
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- 1974
- 丸木美術館増築完成、「原爆の図」14部陳列
丸木美術館栃木館が栃木県岩舟町に開館(1996閉館)
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- 1977
- 東京より茶室「流々庵」移築
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- 1979
- 駐車場敷地内に宋銭堂建立
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- 1980
- 丸木美術館友の会発足、『丸木美術館ニュース』創刊
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- 1983
- 丸木美術館2階増改築が完成
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- 1986
- 丸木美術館収蔵庫完成
関東大震災後に虐殺された朝鮮人を悼む「痛恨の碑」建立
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- 1991
- 丸木美術館新館完成
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- 1995
- NHK日曜美術館「美術館への旅・丸木美術館」放送
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- 2000
- NHK新日曜美術館「描きたいことがありすぎて~画家・丸木俊の生涯」放送
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- 2005
- NHK「あの人に会いたい 丸木俊」放送
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- 2006
- テレビ東京「美の巨人たち」丸木美術館特集放送
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- 2012
- 丸木美術館が公益財団法人に移行
太陽光発電設置
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- 2017
- 開館50周年を機に原爆の図保存基金はじまる
第29回谷本清平和賞を受賞