廿日市中学校壁画「いのちの叫び」帰還

長いあいだ丸木美術館の正面2階外壁に飾られていた廿日市中学校全校生徒の共同制作による壁画「いのちの叫び」(1972年制作)が、このたび、撤去、修復を経て、広島県廿日市市の廿日市中学校へ帰還することになりました。
発端は、改修工事にともなう壁画の撤去を伝える中國新聞の記事でした。
廿日市中生の木彫 見納め 埼玉「丸木美術館」に74年寄贈
―2025年9月15日 中國新聞
その後、当時廿日市中学の生徒として共同制作に参加した中本敬章さんから、壁画を保存したいと連絡をいただきました。中本さんは木材の修復を専門とする会社を経営されているため、みずから撤去と修復を行うというのです。
丸木美術館の解体作業では、専門業者から壁画の撤去は困難と言われていたので、実際に制作に関わった、しかも専門技術を有する方が名乗りをあげてくださったことは、本当に思わぬ展開でした。
「いのちの叫び」が里帰り 元中学生が半世紀ぶりに木彫り作品と再会
―2025年12月3日 RCC中国放送
壁画は母校の廿日市中学校への帰還も決まり、12月23日に寄贈式が行われます。