アートスペース「近藤あき子展 —布作品と油絵―」
丸木美術館2階アートスペースにて、6月15日（水）より7月3日（日）の会期で、「近藤あき子展 —布作品と油絵―」を開催いたします。
以下、チラシからの抜粋です。
私が初めて「原爆の図」のことを知ったのは、新潟の片田舎の果樹園にある一軒家に住んでいた幼少の頃である。私と妹のために、母は毎晩のように布団の中でおはなしを聞かせてくれた。その中に日本の若者たちが「原爆の図」を持って世界を巡回した話があった。若かった母はきっと新聞記事を読んで心打たれ、早速私たちに物語として聞かせたのだろう。数十年後、私は丸木美術館で「今日の反核反戦展」に参加。初めて「原爆の図」と対面し、以後ほぼ毎年出品を続けた。
今回、二階の「原爆の図」の隣室で、ささやかな個展を開催することになった。「図」から放射される途方もない熱量に吹き飛ばされないよう、しっかりと腰を据えて備えねばなるまい。