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モスクワスケッチの寄贈とロシアの研究サイト公開

クレムリン 制作年不詳

このたび、丸木俊(赤松俊子)が1937-38年と1941年に外交官の子どもの家庭教師としてモスクワに滞在した際に描いたスケッチなど25点が、新潟県の個人の方から丸木美術館に寄贈されました。

モスコ郊外 ダーチャにて 1937年

クレムリン宮殿、モスクワの町なみ、郊外の森、人形劇場、芸術座の舞台など、俊の視線から見た当時のモスクワの風景や文化が生き生きと描かれています。

ゴリキーの家であるといふ。 1938年

人形芝居劇場 長靴の猫 1941年

芸術座 どん底 1941年


また、ロシアの美術史研究者のВиктор Белозёров [Viktor Belozerov]による、ソ連における位里と俊の情報を調査した研究サイトがインターネットに公開されました。
ロシア語 https://syg.ma/@gendaieye/gssSDmLj_dQ6uw
英語   https://syg.ma/@gendaieye/893JqnBmHYJT0g

 戦後、俊はいち早く1953年に日本の女性代表団の一員としてソ連各地を視察し、1956年には位里とともに「原爆の図」展開催のためにモスクワに招かれています。
今回の論考は、ソ連メディアにおける位里と俊の報道を中心に、「原爆の図」の展覧会の動向や、ロシア国内に現存する位里と俊の作品、そしてロシアの芸術家たちによる位里と俊のイメージの表象を詳しくまとめたものです。

これから、丸木夫妻や「原爆の図」の国際的な研究はますます盛んになっていくでしょう。
丸木美術館としても、情報の整理と公開に尽力していきたいと考えています。

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