8月6日ひろしま忌 記念エコうちわ配布

2025年8月6日、被爆80年丸木美術館ひろしま忌では、クロスプレイ東松山との共催による白神ももこさんのパフォーマンス「やまんば、かい。」の記念グッズとして、有料入館のみなさまに丸木俊のやまんばの絵本原画(瀬川拓男『あかざばんばとガラ』裏表紙、太平出版社、1973年)をデザインしたエコうちわを配布いたします。デザインは吉田尚平さんです。
俊は東松山市の中央公民館(現在は松山市民活動センター)のホールの緞帳のために「平和のやまんば」の原画を描きました。
やまんばといえば恐ろしい妖怪をイメージする方が多いでしょうが、俊は山奥で自然と調和して生き、子どもをたくさん産み育て、命を大切にする、そして怒るときには何ものも恐れず怒る強い女性だと考えていました。
石牟礼道子は、俊に「やまんば会議」に誘われて仰天したことをエッセイに記しています(『石牟礼道子全集・不知火 第14巻』所収、藤原書店)。
俊にとって、松谷みよ子も石牟礼道子も、同じやまんばの仲間でした。民話は、戦争を引き起こした国の神話に立ち向かうための、民の物語だという思いもあったのでしょう。
白神ももこさんは、そんな俊のやまんばのエピソードから着想して、今年のひろしま忌のパフォーマンスを企画しました。
「やまんばになって、地面を踏んで、飄々と、楽しく遊んだり、この世を憂いたり、怒ったり、太鼓を叩いたり、みんなで声を出したり踊ったりしたい」というイベントに、ぜひみなさんもご参加ください。お待ちしています。
予約のお申し込みなどの情報は、こちらのウェブサイトから。どうぞよろしくお願いいたします。