新型ウィルス感染拡大による催事延期について
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大にともない、現在、首都圏の多くの美術館・博物館が休館しています。
原爆の図丸木美術館では開館を継続していますが、4月18日(土)に予定していた前川喜平さんと荻野富士夫さんの講演・対談企画については、秋以降に延期することを決定いたしました。また、5月5日(火/祝)の開館記念日には、飴屋法水さんとテニスコーツのライブパフォーマンスを計画していましたが、こちらも延期とさせていただきます。いずれも、現在の状況が落ち着いてから、あらためて日程を組みなおし、開催したいと考えています。
5月5日は、丸木美術館にとって開館を祝う特別な日です。毎年、大勢の来館者で賑わい、出店がならび、ボランティア・スタッフがイベントを支えてくださいます。
けれども、今年は催物を行いません。通常通りに開館する予定ですので、「原爆の図」を観ることはできますが、例年とは異なる静かな開館記念日になるでしょう。
第一に優先すべきは、いのちであると考えています。自分にとっても、他の人たちにとっても、いのちは大切な宝です。
そして、次に優先すべきは、いつでも、「原爆の図」を観たいと思う人が、ここに来れば観ることができる、という環境を守ることだと考えています。これは丸木美術館の存在意義でもありますが、万が一、館内で感染が拡大したり、職員が発症したりすれば、美術館を閉めなければならない事態になります。
そうしたリスクを回避するためにも、大規模な人が集まるイベントの開催は、しばらく見合わせます。
なお、美術館受付には消毒液を設置し、入口扉や階段手すりはこまめに消毒を行っています。可能な限り、開館を続けていきたいと願っています。
どうぞ皆さま、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
2020年3月27日
原爆の図丸木美術館