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企画展

開催日:2025年7月19日 - 8月3日

スーザン・シュプリ Trace Evidence

原爆の図丸木美術館は、イギリスを拠点にするリサーチャー、アーティストであるスーザン・シュプリ(Susan Schuppli)による特別展示を開催します。本展では、リサーチ・プロジェクト「Nuclear Commons」から2016年に制作された《Trace Evidence》を紹介します。3本の映像から構成される本作は、地質、気象、水文の観点から潜在する「核の痕跡」がどのように現れるのかを探求しています。1972年にアフリカ・ガボン共和国のオクロにある鉱山で発見された古代の天然原子炉、1986年4月にスウェーデンのフォルスマルク原子力発電所で検出されたチェルノブイリから大気中に流出した放射性物質、そして、福島第一原発事故で放出されたセシウム137が5年間かけ7600キロに及ぶ太平洋を横断しカナダ・バンクーバー島に到達するまで、それら「核の痕跡」を辿り、繋がりのないように見える出来事を繋ぎ直していきます。

スーザン・シュプリ(Susan Schuppli)

アーティスト、リサーチャー。ロンドン大学ゴールドスミスCentre for Research Architecture ディレクター、Forensic Architectureアフィリエイト・アーティスト・リサーチャー、アドバイザリー・ボード・チェア。ロンドン大学ゴールドスミス後期博士課程修了。近年の主な展覧会に『Thirst: In Search of Freshwater』(Wellcome Collection、イギリス、2025)、『These Entanglements: Ecology After Nature 』(UQ Art Museum、オーストラリア、2025)、『RE/SISTERS: A Lens on Gender and Ecology』(Barbican、イギリス、2023 / FOMU Fotomuseum Antwerp、ベルギー、2024)など多数。主な著作に『MATERIAL WITNESS: Media, Forensics, Evidence 』(MIT Press、2020)。2016年に ICP Infinity Awardを受賞。

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