企画展・イベントExhibition & Event

企画展終了

開催日:2017年11月23日(土)~2018年1月13日(土)

今日の反核反戦展2017 

結集して表現の自由を守ろう

時代は個人の願望や人々の意志におかまいなく変わる。グローバル化した世界では変わるスピードも一段と早くなった。最近ではアメリカでトランプ大統領の登場以来、遠慮会釈もなく大国のエゴを剝き出しに再び「強いアメリカ」を唱えて世界を騒がし始めた。
特に、それに対抗する北朝鮮の、蟷螂の斧にも等しい武力増強に、話し合いではなく、実力行使も辞さないとばかり威嚇を続けている。その尻馬に乗って安倍内閣もまた虎の威を借る狐同然、居丈高な姿勢を隠そうともしない。ここでまさか核戦争が起きるとは思えないが、われわれ美術家は、万が一に備えてでもそれを阻止する努力を続けなければならないだろう。
戦争は芸術の敵である。戦争は表現の自由を奪う。表現の自由は芸術の命だ。断じて侵されてはならないものである。
こころある美術家よ この展覧会に結集し力を合わせてそれを守ろう。

2017.6.8 池田龍雄


芸術には力がある。
今地球上に安心して暮らせる国・安住の地はあるか。
一番強く、一番金持ち、なんでもできるのは自分だけ。
ヒトラー同様に、ここ数年安倍政権による独裁が絶望的に進み、秘密保護法・戦争法・共謀罪の3点セットでごく近い将来に憲法改悪への道も見えてきた。民主主義の子だった我々世代は年齢を重ね、「一番」に心地よさを感じた時代も経験したが。もう「一番」争いのレースからは降りよう、全員は一番にはなれない、二番以下を蹴落とすレースはもうやめにしよう。
芸術は、遠い昔から時代の権力者の力の誇示の道具として使われてきた。だが同時に、民衆の力を鼓舞するための手段としても生き続けてきた。シケイロスやリベラの大壁画、ベルリンの壁、パレスチナの長大な分離壁に囲い込まれた人々は今も描き続けている、最近のバンクシーの活動も素晴らしい。表現することで〈力〉が湧き、見る側も〈力〉を受け取ることができる。それが、芸術の力。
万物が共生する「ムーミン谷」のような、皆が安心して暮らせる場所を、自由の場所を、ここ丸木美術館でも作り出すことはできないか。
『今日の反核反戦展2017』への皆様の参加をお待ちしております。

今日の反核反戦展2017 実行委員会  文:中村安子


展覧会特設ウェブサイト

同時開催展

朝鮮学校 美術部による特別展示 境界族『滲む、溶ける、混ざり合う。』
境界線によって分かれた世界はやがて滲み、溶かされ、混ざり合うだろう。「あちら側」と「こちら側」という概念を越え「私たちの表現」を生み出す。学生によるアーティスト・グループ「境界族」による展示です。

境界族
琴善鈞 張明希 朴美保 高有輝 金晃輝 鄭柚奈 朴慶奈 李花鈴 金容伯 李炳佑 金懍娜 桂英未 李泰勲 金伽玲 朱智成 金滉基 梁唯心 金陸斗 具潤亜 李俊輝 金昌栄 鄭大悟


会期中のイベント

オープニング・イベント
○11月23日(木/祝)  12時30分より
 参加自由(当日の入館券が必要です)
 交流パーティー、パフォーマンス公演、朝鮮舞踊公演
 原爆の図丸木美術館 観音堂前、他(雨天の場合は場所を変更します)

 パフォーマンス出演 (順番は未定です)
 ■東京朝鮮中高級学校 中級部舞踊部 特別公演
 ■朝鮮学校美術部「境界族」によるパフォーマンス
 ■奈良幸琥
 ■黒田オサム(ほいと芸)
 ■ユイマール(沖縄の歌)
 ■大橋範子『DEEP DEMOCRACY』
 ■SY プロジェクト『ゼロベクレル プロジェクト』
  石川雷太(ノイズ)万城目純(ダンス)山田裕子(ダンス)
  内田良子(朗読)佐野友美(パフォーマンス)柳静(二胡)
 ■THaNATOS6 岩田恵(箏)× 目羅健嗣(パフォーマンス)
 ■日本憲吉( 村田訓吉)
  『表現の魂・表現の自由を叫ぶ/日本国憲法前文朗読』
  +ガスバーナーパフォーマンス

朝鮮/ディアスポラのアート、この日本の盲点
○12月9日(土) 13時30分より 入館料800 円+講演参加費1000 円
 講師:アライ=ヒロユキ
 ※朝鮮学校の生徒によるパフォーマンスあり
 朝鮮半島から世界各地に離散したコリアン・ディアスポラのアートとはどのようなものでしょうか。これを探ることは、歴史認識、多文化共生、美術の制度など、日本のさまざまな問題系の問い直しにつながります。さらに、世界のアートの最新潮流の注目にもなるのです。朝鮮半島の戦争、差別の激化が懸念されるいまだからこの問題を、アライ=ヒロユキが読み解きます。

アライ=ヒロユキ
1965 年生まれ。美術・文化社会批評。美術、社会思想、サブカルチャーなどをフィールドに、雑誌、新聞、ポータルサイト、展覧会図録などに執筆。著書に『天皇アート論ーその美、“天” に通ず』(2014 年、社会評論社)、『ニューイングランド紀行 アメリカ東部・ 共生の道』(2013 年、繊研新聞社)、ほか。

今日の反核反戦展 アーティスト・トーク
 ○2018 年1月13日(土)  12時30分より 参加自由(入館料別途)
 『今日の反核反戦展2017』の出展作家が自作について語ります。
 パフォーマンス、弾き語りなども予定。

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