企画展終了
開催日:2015年9月19日(土)~11月14日(土)
没後20年 丸木位里展
丸木位里は、1901年6月に広島県安佐郡飯室村(現広島市安佐北区安佐町飯室)に生まれ、1995年10月に埼玉県で没しました。今年は没後20年に当たります。
妻の丸木俊と敗戦後に描き続けた共同制作《原爆の図》連作で知られますが、戦前にはヨーロッパの前衛芸術運動シュルレアリスムの影響を受け、水墨の実験的な表現で高い評価を受けました。
「絵はかいてはいけません。墨を流せばそれでいいのです」(『月刊VISION』1979年4月号)という言葉を残した位里の絵画の魅力に迫るため、今展では、紙に墨や絵具を流し、その流動性を生かして制作した大画面の作品を中心に展示紹介します。無限の広がりと色彩を感じさせる絵画は、位里本人の独特の大らかな気質にも通じることでしょう。この機会にぜひ、一人の画家の内なる宇宙の奥行きを感じて頂きたいと思います。