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開催日:2021年10月28日(木)~2022年1月30日(日)

特別公開 大逆事件

1911年1月18日、明治天皇暗殺謀議があったという理由で、幸徳秋水ら24名に死刑判決が下されました。いわゆる「大逆事件」あるいは「幸徳事件」と呼ばれるこの事件は、1週間後の1月24日に幸徳秋水、大石誠之助、内山愚童ら11名、翌25日に管野スガが処刑されるという、当時としても異例の早さで幕が下ろされました。

丸木位里、丸木俊は1989年に、足尾鉱毒事件の連作とともに、「前々から何とか描かねばならぬと思っていた」《大逆事件》を共同制作で描いています。幸徳秋水は名文家として知られ、足尾鉱毒問題を田中正造が明治天皇に直訴した際には、その直訴状を起草しました。《大逆事件》が《足尾鉱毒の図》に関連して描かれたことには、こうした連想もあったようです。

丸木位里は、『丸木美術館ニュース』(第31号、1989年3月)に、次のように記しています。

 たいしたことでもなかったのに、大げさに云い考えてやった事件であるということは、その後色々なものに書かれ、云われている事です。今はかなりのことを云っても考えても、それでどうこうということはありません。それだけ多くの人が色々な事を考え、云っています。それだけ人民が力を持ったということです。とにかくこの作品については、どういうふうに見てもらえるか全然わかりませんが、この幸徳秋水の大逆事件だけは今日の問題として一遍も二遍も登場してもらって、皆さんと考えてゆこうではありませんか。

今年は大逆事件から110年、幸徳秋水生誕150年という節目に当たります。丸木位里の言葉にあるように、社会の不平等や不合理に声をあげた人々が抹殺された事件は、近代社会を考える上で歴史の原点と言えます。

《大逆事件》の公開は4年ぶりとなります。

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