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お知らせInformation

丸木美術館改修計画の見直しをすることになりました

皆様からご理解と応援をいただき進めてまいりました美術館改修計画の見直しを行っていることをご報告いたします。従前に発表しておりました里山建築研究所の計画については、物価の高騰を含めた建設費の増加や方向性の再検討等の理由により、先方とも協議の結果、断念することになりました。

この間、丸木美術館は公益財団法人ポーラ美術振興財団による助成研究の一環で、美術館の建物調査を行ってまいりました。この調査活動により、これまで知られてこなかった建物の増改築の歴史を紐解いていく中で、丸木夫妻が「なるべく元の建物を壊さずに改修すること」を大事にしていたこと、そこから生まれたつぎはぎの建物や、一見不可解な造りやパーツもまた丸木美術館が保持してきた歴史や価値と言えるのではないか、という考察が生まれてきました。

 ご参考:12月10日開催オンラインイベント
 「変化のかけら-丸木美術館建物調査から見えてきたもの」
 https://www.youtube.com/watch?v=Y-iFaw_3faQ

建物自体も丸木夫妻の創作活動の一部である、という捉えなおしによって、絵画を適切に保存し管理できる環境にするという従来の方針はそのままに、できる限り建物の歴史を尊重した改修を進める方向性に計画を変更したいと思っております。


丸木美術館が改修計画で大事にすること 
1 絵画の保存管理に適した環境を可能な限り確保すること
2 来館者が落ち着いて絵を鑑賞できる居心地のよいスペースを作ること
3 皆様から寄せられた大切な基金を無駄にせず、最大限に活用すること。
(建築費用はもちろん、再建後に継続的にかかる光熱費や修繕費などの費用も下げられるように努力する)

上記3つを改修計画の柱として、美術館の運営を長期的に安定させるとともに、地球環境への負荷も最小限にする努力を行い、運営と環境面の両方において、持続可能な建物へと再生することを目指します。

つきましては、ご支援者の皆様にお伝えをしておりました従前の建築プラン・建築家・改修スケジュールについては変更がありますことを、ご理解いただけるようよろしくお願いいたします。また、これを機に丸木美術館の建物の歴史を皆様と共に調査し、再確認していく企画なども検討しておりますので、こちらも多くの方にご参加いただけることを楽しみにしております。
また新しい建築プランの検討は現在建物調査と共に進めており、具体的な発表は次年度4月以降に順次行っていきたいと思っております。

今年も皆様にご支援を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。来年も丸木美術館をどうぞよろしくお願いいたします。

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