企画展終了
開催日:2018年3月10日(土)~4月21日(土)
横湯久美展 時間 家の中で 家の外で
横湯久美は、死者の声は本当にもう聴けないのか、生き残った者は死者や過去とどのようにつき合うのかを写真とテキストで探ってきたアーティストです。
本展では、第一次世界大戦の年に生まれ、第二次世界大戦を弾圧のもとで生き残った祖母による話を、怖さ残酷さのある20世紀の民話的「戦争と美術」としてたどります。
また、100年前にヨーロッパで始まった第一次世界大戦について、ポケットのホチキスを手掛かりにさぐり、見えているようで見えてこない「時の行方」を見つめていきます。
横湯 久美
1966年千葉県生まれ。東京藝術大学美術研究科油画専攻修士課程修了後、The Slade School of Fine Art大学院彫刻家修了を経て、現在、横浜美術大学准教授。
展覧会 1999年「Thinking Aloud」(Cameden Art Center, 英国)。2000年「Warning Shots!」(王立軍事博物館リーズ, 英国)。2004年「横浜写真館」(BankART1929)。2013年「その時のしるし/There Once Was」(photographers’ gallery)。2014年「POST3.11祭、炎上、沈黙、そして…」(東京都美術館)他。
所蔵作品 王立軍事博物館リーズ現代美術館(英国)、サンフランシスコ近代美術館(米国)他。
横湯久美ウェブサイト
会期中のイベント
アーティストトーク 「逃げるか掴むか、時をめぐる記憶の話」
3月10日(土)、31日(土)いずれも午後2時30分
横湯久美 聞き手:辻耕
2日間にわたり、生の苺で荼毘に付される祖母の顔の版をとった「その時のしるし/There Once Was」、横湯が現代の「臨終画のようなもの」と呼ぶシリーズなどから考えていきます。