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企画展終了

開催日:2014年4月19日(土)~7月12日(土)

宮良瑛子展 沖縄―愛と平和と―

宮良瑛子 美ら島・辺野古 2005年

宮良瑛子さんは1935年に福岡県で生まれ、武蔵野美術学校を卒業後、1958年から東京都美術館の平和美術展や日本アンデパンダン展などで作品を発表し続けました。夫が沖縄出身であったため、沖縄の「復帰」直前の1971年より沖縄に移住。沖縄の女性への共感から「アンマー・シリーズ」を描きはじめました。その後ベトナムを訪ねたことを機に、沖縄戦の痛みを女性の視点から表現する作品「シリーズ焦土」を制作。90年代には湾岸戦争に衝撃を受けて《無辜の民》を描くなど、沖縄を中心にアジア諸国で虐げられた人々の姿を描き続けました。近年は辺野古をテーマとした「漂泊の島」シリーズや、「3.11」後の福島の現状を見据えて表現する作品も描いています。

内と外の両方の視点を持ちながら、沖縄という場所で一貫して平和を追求してきた宮良さんは、沖縄平和美術展の創設・運営にも深く関わり続けています。
また、沖縄女流美術家協会の結成にも奔走し、その精力的な活動は現在の数多くの沖縄の女性美術家の活躍の礎となりました。

原爆の図 丸木美術館は、このたび、多くの方々から賛同・募金を頂き、「宮良瑛子展」を開催することになりました。宮良さんの画業を振り返る展示を通して、現在の沖縄が抱える歴史と社会的な問題、とりわけ米軍基地に代表される沖縄に犠牲を押し付ける構造、その中での沖縄の人々の痛みについて想像力を深め、多くの方と共有する機会にしていきたいと思っています。


水 1971年
女たち 1975年
沖縄島―断章― 2010年
無辜 ―いのり― 2001年

会期中の催し物

オープニングトーク
○4月19日(土)午後2時 宮良瑛子、豊見山愛(沖縄県立博物館・美術館主任学芸員)

丸木美術館開館記念日
○5月5日(月/祝)午後1時 講演+対談=外岡秀俊(元朝日新聞編集委員)、比屋根照夫(琉球大学名誉教授)、コンサート=寿[kotobuki]

平和コンサート
○5月31日(土)午後2時 井出博子(ソプラノ)、折井美紀(ピアノ)

アニメ映像「ひめゆり」(ひめゆり平和祈念資料館製作)上映会
○6月7日(土)午後2時
     
担当学芸員によるギャラリートーク
○5月24日(土)、6月29日(日)いずれも午後2時
    
=いずれも参加自由(入館券別途、5/5は入館料+資料代500円が必要です)。
4/19(土)、5/31(土)は午後1時に東武東上線つきのわ駅南口に美術館の送迎車が出ます。


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