企画展・イベントExhibition & Event

企画展終了

開催日:2013年9月14日(土)~11月9日(土)

平野正樹写真展 After the Fact

Moneyより「台湾銀行兌換一円券」

平野正樹はこれまで、サラエボの内戦の後に残った弾痕を撮影した「Holes」のシリーズや、東ティモールで焼き払われた家の窓を題材にした「Windows」シリーズ、アルバニアに大量に残るトーチカ(特火点)をとらえた「Bunkers」シリーズなどを制作し、現代社会における人類と戦争の問題を問い直し続ける写真家です。

今展では、これらのシリーズに加え、日本の帝国主義時代に発行された紙幣や証券を撮影した新たなシリーズ「Money」を発表いたします。近現代社会における貨幣経済が私たちに何をもたらし、また、これからの時代にどのような課題を生み出していくのか。「アベノミクス」や「東京オリンピック」といった期待先行の経済効果がもてはやされる現在において、もう一度考えるべき問題が、平野の作品から感じとれることと思われます。

Moneyより「満洲中央銀行一円券」

After the Fact
戦争・革命・経済成長・自然破壊、混沌に彩られた20世紀は過ぎ去った。しかし複雑で多岐にわたる諸問題は先送りされ、ツケは21世紀の今の私たちに及んでいる。結果としての2001年9月11日の世界貿易センターの同時多発テロ、2008年リーマン・ブラザーズの倒産劇、世界の富の偏在増大傾向、そして地球温暖化傾向、これらは最早、旧来のシステムのつぎはぎでの改良、政策的な騙し騙しでは機能しないことを示している。私たちが直面せざるを得ない様々な問題の近・遠因に金融システム、お金の問題がある事は見過ごされ、その事が問題をより深刻に増幅させている。私たちは今、お金を根源的に問い直す時期に来ているに違いない。

平野 正樹(写真家)

ボスニア・ヘルツェコビナの内戦を主題にした「Holes」より
アルバニアのトーチカ(発火点)を撮影した「Bunkars」より
東ティモールの内戦を主題にした「Windows」より

会期中の催し物

オープニングトーク 「遅れてきた写真家」の仕事をめぐって
○9月14日(土)午後2時
 出演:平野 正樹(写真家)、福住 廉(美術評論家)、 岡村 幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
※参加自由(当日の入館券が必要です)
 当日は、午後1時に東武東上線森林公園駅南口に丸木美術館の送迎車が出ます。


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